ヒラエッセイ

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版]

2004年3月1日(月) ボリジョイ

 サーカスに行って来た。サーカスに行くのは初めてだとばかり思っていたのだが、母の話では、こどもの頃何度か行ったことがあるのだそうだ。
 ということは、大はしゃぎしていた我が家のこどもたちも、大人になったらまったく覚えていないのかも知れない。
 サーカスの開催を知ったので、情報を集めようと僕はインターネットで「ボリジョイ・サーカス」を検索した。すると、ある一般人のHPに記載があるだけで、公式ページなどがでてこない。公式ページがないのかと思いきや、その人のHPからのリンクではちゃんと行くのである。
「なんだ。検索の登録してないのかな、アホだなぁ」なんて思っていたのだが、この理由は開催現場に行って初めてわかった。
 なんと、「ボリジョイ」ではなくて「ボリショイ」だった。今の今まで数年間にわたり、あれは「ボリジョイ・サーカス」だと思っていたのが、とんだ間違いだった。
 会場の中でも、「あれ、ボリジョイじゃなくてボリショイなのね?」というのんきな声が他からも聞こえてきた。意外と間違って覚えている人が多そうなのである。
 そういえば、巨人の星にでてきた「大リーグボール養成ギブス」も間違えで、あれは「ギブス」じゃなくて「ギプス」が正しい。
 レストランのメニューに「アボガド」と書いてあったら、ウエイターを呼んで、「きみぃ、なんだねこれは?」と、鼻を高くしてかまわない。あれは「アボガド」ではなくて「アボカド」なのだ。
 昨日行った焼き肉屋には「ビビンバ」というメニューがあったが、あれは「ビビンパ」である。
 そういえば以前、俳優のブルースウィリスを「ブルースウイルス」と書いて「ウイルスかよ!」というメールを何通かいただいた覚えもある。
 HPの中には誤字脱字、思い違いの検索でもちゃんとでてくるように設定しているものもある。ああいうのはHPづくりの達人が作ったのだろう。使いこなしていると当然でてくる問題をうまく処理して、自分のページに苦労することなくたどり着いてもらおうというわけだ。
 ちなみに我が社の優秀なシステムエンジニアの大崎さんは、
「ヒラリーマンさん。この説明にはこのボンレイでいいと思います?」
 ってなぐあいに、凡例を「ボンレイ」といい、
「このサーバーはガンジャクですよ」
 と、「磐石」を「ガンジャク」という。
 いつどうやって指摘しようかと考えつつ、早くも5年を経過している。
 今更言えないなぁ・・・・・・。

2004年3月17日(水) ハルウ駄馬

「ハルウララ」という競走馬がいるらしい。
 僕は競馬をやらないので、全く知らないけれど、なんでもデビュー以来103連敗中で、話題になっているらしいのだ。
 それにしても、この「103連敗」っていうのがわからない。これは、一度も一着になったことがないということなのか、それとも全部ビリっけつなのか、それがわからない。
 全部ビリだというのなら凄い気がするけれど、一着になったことがない馬なんて、いくらでもいそうな気もするのだが、そうでもないのだろうか。
 こんど武豊騎手がこの馬に乗るのだそうで、人気は鰻登り。ハルウララ用のグッズもでているそうで、これがまた、大人気なのだそうだ。
 このグッズはいままで高知競馬場でしか買えなかったらしいが、人気が高じて、ついに銀座のデパートで販売をするらしい。
 グッズのメジャーデビューだ!
 売っているグッズには奇妙なことに、ハルウララの応援歌がある。
 レースの応援というのは普通、「勝ってね!」ということになる。しかし、ここに大きな矛盾が存在する。それは、ハルウララの価値が「勝てない」ことにあるからだ。
 勝てないから、連敗しているからこそグッズが売れるほどの人気をハルウララは得ることができた。そんなハルウララがたった一回でも勝ってしまったら、その瞬間からハルウララはなんの価値もないハルウ駄馬になってしまうではないか。
 もちろんそうなったらグッズも売れない。
 だから、このグッズを売っている主は、本当は勝ってほしくないはずなので、本気で応援なんてしているはずがない。
 というわけで、この応援歌は、応援といいながら、実は腹の中では「絶対勝つなよな!」という思いを込めて制作されている二枚舌応援歌に違いない。
 そういう意味では、けったいな商品としての価値はあるのかもしれない。
 ところで、武豊を「ぶほう」という名字だと思っていたひと、他にいますか?

[先月] [目次] [来月] [最新版]

作者の愛場広友へメール
Akiary v.0.51